新型カラー電子ペーパー(カレイドプラス)の情報をBOOXのFAQ欄から日本語化して紹介します - SKTNETSHOP

新型カラー電子ペーパー(カレイドプラス)の情報をBOOXのFAQ欄から日本語化して紹介します

boox-kaleido-color-controll

2021年3月9日(火)において、Eink英語版のHPにおいて、カラー電子ペーパーの欄に、【カレイドプラス】の情報が追加されました。ここで紹介します。

E Ink Kaleido™ Plus (New Kaleido)

In early 2021 E Ink released a new generation in the Kaleido family, named E Ink Kaleido™ Plus. In this new version, we’ve made adjustments to the printed CFA, to allow for a better color balance, and printing texture, and we’ve brought the CFA closer to the ink, to reduce light scattering. New image rendering algorithms allow for crisper text. In addition, we have made adjustments to the light guides, allowing for better optimization of the LED color spectrum to minimize color blending.

 イーインク カレイドプラス(ニューカレイド)

2021 年初頭、E Ink Kaleidoファミリーの新世代であるE Ink Kaleido™ Plusをリリースした。この新バージョンでは、印刷されるCFA(カラーフィルターアレイ)の調整を行い、カラーバランスと印刷の質感を向上させるとともに、CFAをインクに近づけて光の散乱を低減させています。新しい画像描画アルゴリズムにより、より鮮明な文字を実現しています。さらに、ライトガイドの調整を行い、LEDのカラースペクトルをより最適化し、色の混ざり合いを最小限に抑えました。

nova3-color-cfa

 

 今回はカレイドプラスというカラー電子ペーパーを採用しています。カラー電子ペーパーは世代が複数に渡るため、性能に関する情報が混乱しており、購入検討者にとって非常に分かりにくくなっています。そのため、ONYXはカラーEinkに関する専用のFAQを作成しました。

英語版はありますが、翻訳しましたのでご覧ください。(注は当店スタッフがつけています。)

E Ink画面とは?

E Inkスクリーンは "電子ペーパーディスプレイ "と呼ばれています。視認性とコントラストが高く、紙のように見えるディスプレイ技術です。黒と白のマイクロカプセルが数百万もあり、それらを上に移動させるために正または負の電界を使用しています。この動きによって、様々なテキストや画像を形成できます。E Inkスクリーンは太陽光下において、適切なコントラストを維持しながら反射光を用いて見ることができます。さらに、一般的な液晶ディスプレイのように直接光を見つめたり、直接ブルーライトが発生することはありません。

 

 Print Color ePaper - E Ink Kaleido™とは?

Print Color ePaperE Ink Kaleido™)は、E Inkカラーテクノロジーの一つです。E Ink Kaleidoスクリーンは、白黒のE Inkスクリーンをベースにしていますが、その上にRGBの規則的なパターンで構成されたカラーフィルター層を適用しています。新しく印刷されたカラーフィルターアレイ(CFA)技術は、異なる色の光を反射させることができます。

 注:この方式は一般的な液晶モニタによるカラー表示と同じです。以下はシャープによる液晶ディスプレイの説明です。すなわち、白黒のEinkの層の上にカラーの層を重ねています。これによって、「カラー化によって画面が暗くなる。」のが、長年の課題でした。

液晶ディスプレイの構造と作り方|液晶の世界:シャープ (jp.sharp)

 

Advanced Color ePaper (ACeP) - E Ink Gallery™とは?

Advanced Color ePaper (ACeP™)は、高品質のフルカラー反射型ディスプレイです。ACeP™システムでは、着色顔料で構成されたインクが各ピクセルでフルカラーを生成し、フルカラーの色域を実現することができます。カレイドのようにカラーフィルターアレイ(CFA)を必要としません。ただし、ACeP™は現在、低リフレッシュレートにしか対応していません。主にデジタルサイネージ、公共の案内板、メニューボード、ギャラリーなどで使用されています。

 注:ACePに期待されている方も多いのではないかと思うのですが、電子書籍リーダーとして実現することは難しいでしょう。これは、先日のアドバンスドカラー電子ペーパーディスプレイのHPにもありましたが、通常の白と黒のマイクロカプセルとは異なり、4色が必要であり、マイクロカプセルを動かす順番に制約がかかっているのだろうと思われます。バス停の案内板や広告であればよいのですが、電子書籍リーダーは動作速度が求められるため難しいのではないでしょうか。

 E Ink │ 電子インク技術

 

▼新しい E Ink Kaleido™ - E Inkカレイドプラスとは?

新しいカレイドは、正式にはカレイドプラスと呼ばれ、カレイド技術の最新バージョン(第3世代)です。前世代とは異なる印刷カラーパターンでCFA(カラーフィルターアレイ)を使用しており、色のバランスを整え、カレイドの第一世代よりも最大3倍優れた印刷テクスチャを実現しています。

 注:詳細なレビューは今回も多くの方に依頼しておりますので、ご購入を検討されている方は、そのレビューをお待ちください。今言えることとしては、当店にはいくつかカラーEink端末があるのですが、新製品は赤、青、緑の純色がはっきりと表示されています。うまく表現できませんが、前世代のものは、純色であっても白が入って薄まっているような感じがしています。

 

 ▼カレイドと新カレイド(カレイドプラス)の細かい違いは?

アップデートされたカレイド画面「カレイドプラス」は、印刷色のパターンを変えて、色と印刷の質感のバランスを調整しています。その発色性能はKaleidoの最大3倍です。その上、新しいイメージレンダリングにより、より鮮明なテキストを実現しています。新しいパネルは、カラースペクトルを最適化し、フロントライトとガイドを使用することで散乱光による色の混ざり合いを最小限に抑えています。また、新しいカレイドは視野角を60°拡大し、120°の視野角を提供しています。これらの改善はすべて、7.8″カレイドプラスの色と読書体験の向上に貢献しています。

 注:RGBの配置及びフロントライトの仕組みに工夫が加えられています。フロントライトに関しては私は使用していませんので、正直なところよくわかりません。均一には表示されています。

 

BOOX Nova3 ColorKaleidoの画面か新KaleidoKaleido Plus)の画面を使用していますか?

Onyx BOOX Nova3 Color7.8インチの新型カレイド(カレイドプラス)画面を使用しています。

 

▼新技術「カレイド(カレイドプラス)」のスクリーンサイズは?大型サイズのKaleido Plusスクリーンはありますか?

現在、E Inkでは新技術「KaleidoKaleido Plus)」を採用した7.8インチのスクリーンのみを開発しています。そして、多目的な読書とマルチタスク機能を提供するワコムレイヤーのデジタルライティングタブレットにそれを適用した最初のブランドがBOOXです。

 注:このあたりは裏話にはなりますが、カレイドプラスが出てくるまで待っていた、とのことでした。カラー電子ペーパーは通常の電子ペーパーにCFA(カラーフィルターアレイ)の層を追加することになりますので、比較するとどうしてもコントラストが落ちてしまいます。しかし、その暗さを補うためにフロントライトを使ってしまうとE Ink製品を使用する魅力が半減してしまいます。

個人的には待って正解でした。よい決断です。

 

Nova3 Colorのカラーコンテンツと白黒コンテンツの解像度は?

カラーの解像度は100dpi、モノクロコンテンツの解像度は300dpiとなっています。

 

 Nova3 Colorは何色まで表示できますか?

BOOXNova3カラーは、合計で409616*16*16)の異なる色相を表示することができます。

 

BOOXのカラーアルゴリズムは、新しいカレイド(カレイドプラス)カラーE Inkの画面をベースに、具体的に何を改善しているのでしょうか?

旧世代のカラー電子ペーパーでは、色あせしていました。最新のカレイド(カレイドプラス)の画面をベースに、特にカラーE Inkディスプレイの色の明るさと彩度を向上させています。また、カラー表示のためにディスプレイコントロールモードを最初に作成しました。ユーザーは、色のコントラスト、彩度、明るさを個別に制御して、好ましい表示効果を得ることができます。

 注:ぜひお試しください。思い通りにするためには慣れが必要です。

 

Nova3 Colorはなぜ目に優しいのか?

Nova3 Colorは、光やブルーライトを発しない電子ペーパースクリーンを採用しています。また、Nova3 Colorでは、E Inkスクリーンの前とベゼルの下に配置されたフロントライトを採用しています。画面を照らしますが、ユーザーの目に直接当たることはありません。長時間の読書やメモ書きに使用しても、LED/LCDスクリーンのような眼精疲労を感じることはありません。

 注:この辺りは実際にお試しください。ただ当店には「フロントライトを完全にオフにできるのか?」という質問は数多く寄せられております。私もオフにしています。

 

Nova3 Colorのバッテリーは1回の充電でどれくらいもつの?

Nova3 Colorは、インターネットとWIFI接続もフロントライトもない状態において、スタンバイモードで40日間持つことができます。

▼最後に

BOOX Noteの頃と同じですが、購入前後の期待ギャップをゼロにしたいと考えております。願わくばそういった理由による返品を減らしたい…という裏の事情はさておき、皆様がカラー電子ペーパーについて何か得るものがあれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

ブログに戻る

1件のコメント

注釈があることで、知りたいポイントが分かりました!

カワズ

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。